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kintoneの工程管理機能でスムーズな業務進行を実現

kintoneは、プロジェクトや業務プロセスの進行を可視化し、効率的に管理するためのツールとして非常に優れています。工程管理機能を活用することで、複雑なプロジェクトもスムーズに進行させることができ、チーム全体で進行状況をリアルタイムで把握することが可能です。この記事では、kintoneの工程管理機能を効果的に利用するための設定方法や、具体的な業務活用の例を詳しく紹介します。

プロジェクトの進行を一目で把握するための設定方法

プロジェクトの進行を適切に管理するためには、工程を可視化し、各タスクの進捗状況を追跡することが重要です。kintoneで構築した工程管理機能は、プロセスごとにステータスや担当者を設定することで、各工程の進行状況を視覚的に把握することができます。

1.プロセス管理機能の有効化

kintoneの工程管理を利用するためには、まずプロセス管理機能をアプリごとに有効化します。これにより、各ステップごとに作業内容や承認プロセスを定義し、タスクの進行を効率的に管理することが可能です。

2.ステータスの設定

プロジェクトの進行状況を把握するために、ステータスの設定が欠かせません。「未着手」「進行中」「完了」などのステータスを定義し、各タスクがどのフェーズにあるのかを明確にします。これにより、進捗状況を直感的に把握できるようになり、次に行うべき作業が明確になります。

3.担当者の割り当て

各タスクに担当者を割り当て、進行中のタスクや期限、優先度を設定することで、効率的なプロジェクト管理が可能となります。担当者の設定は、ユーザー単位だけでなく、サイボウズ共通管理で設定したグループや組織ごとに指定することも可能です。

4.進捗のリアルタイム監視とリマインダー設定

プロジェクトの進行状況をリアルタイムで把握できるため、遅延が発生した場合でも即座に対応が可能です。また、リマインダー機能を利用することで、期限が迫ったタスクに対して担当者に通知を送ることができ、プロジェクトの遅延を未然に防ぎます。

工程管理の具体的な活用例

kintoneで構築した工程管理機能は、さまざまな業務プロセスに活用できます。以下に、具体的な業務シナリオにおける活用例を紹介します。

1.製造業における工程管理の例

製造業では、製品の開発から生産、品質管理、出荷までのプロセスが複数のステップに分かれています。kintoneの工程管理機能を使えば、各段階の進行状況を把握し、ボトルネックを事前に特定することが可能です。例えば、製造フェーズが完了した後に自動で品質管理フェーズにタスクが移行するよう設定することで、手動での作業指示を省略し、作業の自動化が図れます。

2.ITプロジェクトの進行管理

ITプロジェクトでは、開発、テスト、リリースなど、複数の工程が並行して進行します。kintoneを活用することで、各タスクの進行状況をリアルタイムで把握し、リソースの最適配分が可能です。例えば、バグ修正作業が完了したら、テスト担当者に自動的に通知が送られるなど、チーム全体の効率を向上させる設定が可能です。

3.営業チームの契約進捗管理


営業チームでも、契約書の作成から顧客承認、契約締結までの工程を管理できます。各営業案件に対して、「交渉中」「契約確認中」「契約完了」といったステータスを設定し、営業チーム全体で進捗を共有することが可能です。特に大口顧客に対する複数のステップを管理しやすく、契約の遅延や見落としを防ぐことができます。

4.マーケティングキャンペーンの進行管理

マーケティングキャンペーンでは、キャンペーン企画、コンテンツ作成、配信、結果分析など、複数の工程が存在します。kintoneを使うことで、各工程の進捗状況をリアルタイムで管理し、キャンペーンの進行に合わせて次のアクションを効率的に計画できます。例えば、コンテンツ作成が完了したら、配信担当者に自動的に通知が送られるよう設定することで、作業の滞りを防ぎます。

kintoneの工程管理機能を活用するための追加のヒント

1.ガントチャートとの連携

プロジェクトの進行状況を視覚的に把握するために、ガントチャートと連携させることで、時間軸に沿ったタスク管理が可能となります。kintoneには標準でガントチャート機能はありませんが、外部プラグインを導入することで、プロジェクト全体の進捗をより視覚的に確認できます。これにより、遅延リスクやリソースの過不足を迅速に判断できます。

2.カレンダー機能を活用

プロジェクトのタスクに対して、期限やスケジュールを設定する際にカレンダー機能を活用することで、全体のタスクを見渡しやすくなります。特に、複数のプロジェクトが並行して進行する場合には、カレンダー形式でのタスク管理が役立ちます。各担当者がいつどの作業を行うべきかが明確になり、プロジェクトの遅延を防ぐことができます。

3.ステータス更新の自動化


ステータスの自動更新は、工程管理の効率化に大きく貢献します。例えば、あるタスクが完了した際に、次のタスクが自動的に「進行中」ステータスに変更されるよう設定しておくことで、手動での更新作業を減らし、全体の作業フローをスムーズに進行させることが可能です。この自動化機能もkintoneの標準機能にはありませんが、外部プラグインを導入することで実現可能になります。

4.リアルタイム通知とリマインダーの設定


プロジェクトの進行が遅れている場合や、重要なタスクの期日が迫っている際には、リマインダー機能を活用して関係者に自動通知を送ることができます。これにより、プロジェクトの進行が滞ることなく、チーム全体が進捗を共有しながらプロジェクトを推進することが可能です。

5.プロジェクトの透明性を高める


kintoneを活用することで、プロジェクト全体の透明性が向上します。進捗状況やタスクの担当者が常にリアルタイムで把握できるため、チーム全員が同じ情報を共有しながら作業を進めることが可能です。特に、プロジェクトが複数の部門や外部関係者を巻き込んでいる場合でも、全体の状況を簡単に共有できます。

まとめ

kintoneの工程管理機能を活用することで、複雑なプロジェクトの進行管理をシンプルにし、チーム全体でスムーズな業務進行を実現することができます。タスクの進捗状況やステータスをリアルタイムで把握し、プロジェクトの遅延や問題を未然に防ぐための強力なツールとしてぜひkintoneを活用してみてください。

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