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kintoneでガントチャートを作成する方法・プラグインをご紹介

kintoneは、多機能な業務アプリケーションプラットフォームとして、多くの企業で活用されています。
しかし、プロジェクト管理で活用したいガントチャートの作成は、標準機能としては提供されていません。そのため、ガントチャートを作成する際には、各企業が提供するプラグインを利用する必要がありますが、それぞれ異なる特徴を持っているため、自社のニーズやプロジェクトの規模に応じて最適なものを選ぶことが重要です。
本コラムでは、kintoneでのガントチャートの作り方やおすすめのプラグインを紹介、導入することによるメリットについても詳しく解説します。

kintoneでガントチャートを作成する方法

kintoneは、業務効率化を支援するクラウド型の業務アプリケーションプラットフォームとして、多くの企業に採用されています。しかし、プロジェクト管理において重要なガントチャートの作成や表示は、kintoneの標準機能ではサポートされていません。そこで、cybozu developer networkで提供されている「ガントチャートプラグイン」を活用することで、kintone上でガントチャートを実現する方法をご紹介します。

ガントチャートプラグインの導入

ガントチャートプラグインを利用するには、まずkintoneのシステム管理ページにアクセスし、プラグインの設定を行う必要があります。このプラグインは、プロジェクト管理をより視覚的かつ直感的に行うためのツールで、タスクの進捗状況やスケジュールを一目で把握できるようにします。

手順1: プラグインの読み込み
kintoneのシステム管理ページにログインし、「プラグイン」セクションをクリックします。次に、画面左上にある「読み込む」ボタンを選択し、事前にダウンロードしたガントチャートプラグインのzipファイルを指定します。この手順により、プラグインがkintoneに読み込まれ、使用可能な状態になります。

手順2: アプリケーションへの追加
プラグインがシステムに読み込まれたら、次に行うのは特定のアプリケーションへの追加です。アプリ設定画面に移動し、プラグインの一覧からガントチャートプラグインを選択して追加します。この設定により、選択したアプリケーションでガントチャートを利用できるようになります。

ガントチャートプラグインの特徴

ガントチャートプラグインの魅力は、その設定の簡単さとカスタマイズ性にあります。プラグインの設定画面には、各項目がどこに表示されるかを示す画像があり、直感的に設定を進めることができます。また、表示されるガントチャートの色を自由に指定できるため、タスクのステータスや担当者ごとに色分けすることが可能です。これにより、プロジェクトの進捗状況をより明確に視覚化することができます。

ガントチャートプラグインの活用例

ガントチャートプラグインを活用することで、以下のような管理項目において効果的にプロジェクトを管理することができます。

1. 工程管理
工程管理においてガントチャートを使用することで、プロジェクトの各工程の遅れや進捗状況を視覚的に把握できます。これにより、問題の早期発見と対策が可能になります。

2. スケジュール管理
スケジュール管理においては、ガントチャートを利用することで日付データからスケジュールの配置を確認でき、ダブルブッキングを防ぐことができます。これにより、リソースの最適な配分が可能となります。

3. タスク管理
タスク管理では、ガントチャートを用いることでタスクの納期を視覚的に確認でき、優先度を判断する際に非常に役立ちます。これにより、重要なタスクに集中し、効率的なプロジェクト運営が可能となります。

kintoneでガントチャートを作成する際におすすめのプラグインをご紹介

kintoneでガントチャートを作成する際に役立つプラグインにはいくつか種類がありますが、ここでは、おすすめのプラグインをご紹介いたします。

無料で利用できるプラグイン

1. ガントチャートプラグイン(サイボウズ)
サイボウズが提供する「ガントチャートプラグイン」は、kintoneアプリ内で管理しているタスクをガントチャート形式で視覚化することが可能です。このプラグインは、タスクの開始日や終了日を設定することで、レコード一覧を基にガントチャートを生成します。ただし、モバイルには対応しておらず、PC版でのみ利用可能です。プラグインの設定は簡単で、デモ環境で動作を確認することもできます。

参考:ガントチャートプラグイン-cybozu developer network

2. 日程・工程・稼働表作成プラグイン(TIS)
TISの「日程・工程・稼働表作成プラグイン」は、Excelを使用せずにkintoneだけで月次・年次のガントチャートを表示できる便利なツールです。ドラッグ操作で日付を入力した状態で新規登録が可能で、プロジェクトのスケジュール管理をより直感的に行えます。生産ラインやレンタル品の稼働状況を確認する際に特に有用です。

参考:GanttChart | TIS

有料で利用できるプラグイン

1. KOUTEI(アーセス社)
アーセス社のKOUTEIは、kintoneのサブテーブルをガントチャートで表示する製品で、ドラッグ&ドロップの操作でプロジェクト管理を簡単に実現します。各タスクの担当者や期間を確認でき、未着手・未完了タスクが一目でわかるアラート機能も搭載されています。プロジェクト全体を見ながらスケジュール調整が可能で、リアルタイムでの情報共有が求められる場面で非常に役立ちます。

参考:KOUTEI(ガントチャートプラグイン) – kintone(キントーン)- プラグイン・連携サービス | サイボウズの業務改善プラットフォーム

2. カレンダーPlus(ラジカルブリッジ)
カレンダーPlusは、kintoneに直感的なカレンダー機能を追加するプラグインです。月別・週別・日別の表示や色分け表示が可能で、スケジュール管理が直感的に行えます。特に、クリックやドラッグといった簡単な操作で予定の登録や変更ができるため、スケジュール管理・共有の効率が飛躍的に向上します。また、スマホやタブレットなどのタッチデバイスにも対応しており、外出先からのスケジュール確認も容易です。Proバージョンではリソース別のスケジュール管理機能も搭載されており、会議室や車両の予約管理にも対応しています。

参考:カレンダーPlus – kintone(キントーン)- プラグイン・連携サービス | サイボウズの業務改善プラットフォーム

3. kinveniシリーズ ガントチャート(シーアイエス)
kinveniシリーズのガントチャートプラグインは、kintoneのレコード内サブテーブル情報をガントチャート形式で表示することができます。マウスのドラッグアンドドロップで簡単にタスクを作成・変更できるため、全体のスケジュールを確認しながら調整が容易です。また、条件設定により行やセル、タスクバーの色を自動で変更する機能もあり、納期を視覚的に意識することができます。さらに、会社のカレンダーに合わせて祝日や休業日を色分け表示することも可能です。プロジェクトの全体日程や部門別日程、設備の利用状況の見える化に最適です。

参考:kinveniシリーズ ガントチャート – kintone(キントーン)- プラグイン・連携サービス | サイボウズの業務改善プラットフォーム

4. ガントチャートプラグイン(Crena)
Crenaのガントチャートプラグインは、レコードをガントチャート形式で表示し、時間軸に沿ってスケジュールの進捗や予定日程を可視化します。これにより、プロジェクト管理が容易になり、ドラッグ&ドロップで直感的にスケジュールを調整できます。グループごとにスケジュールを整理し、色でステータスやカテゴリを可視化する機能も備えており、プロジェクトの異なる側面や関連性を一目で把握することができます。

参考:ガントチャートプラグイン – kintone(キントーン)- プラグイン・連携サービス | サイボウズの業務改善プラットフォーム

5. FU プラグイン(キャップクラウド)
このFU プラグインは、全17種類の中から必要な機能を選んで導入できる柔軟性が魅力です。特に注目すべきは「ガントチャートプラグイン」で、プロジェクト管理やタスクの進捗を視覚的に把握できます。導入は3つもしくは6つのプラグイン単位で可能で、初めてのユーザーでも安心して利用できるサポート体制が整っています。価格や詳細については、公式サイトからお試し資料をダウンロードすることで確認可能です。

参考:FU プラグイン – kintone(キントーン)- プラグイン・連携サービス | サイボウズの業務改善プラットフォーム

6. KEIKAK[プロジェクト管理プラグイン](アーセス)
このプラグインは、ガントチャート、カンバンボード、カレンダーという3つの表示形式でプロジェクトやタスクを管理できるのが特徴です。特にガントチャートは、タスクのスケジュール調整を視覚的に行うのに役立ちます。ドラッグ&ドロップ操作で簡単にタスクの移動や編集が可能で、プロジェクトの進捗管理やメンバーの空き状況の把握に最適です。セキュリティ面でもISO 27001の認証を取得しており、安心して利用できます。

参考:KEIKAK(プロジェクト管理プラグイン) – kintone(キントーン)- プラグイン・連携サービス| サイボウズの業務改善プラットフォーム

kintoneでガントチャートを作成するメリット

最後に、kintoneでガントチャートを作成するメリットについてまとめて解説します。

プロジェクト全体のToDo管理ができる

プロジェクトを円滑に進めるためには、全体のToDoリストを把握することが不可欠です。kintoneでは、各担当者の情報を集約し、カスタマイズ可能なガントチャートを通じて可視化できます。これにより、誰がどのタスクを担当しているのか、どのタスクが進行中なのかを一目で把握でき、プロジェクトのスムーズな進行を実現することが期待できます。

詳細なタスクの期日管理ができる

kintoneを利用することで、詳細なタスクの期日管理も可能になります。ガントチャート上で進捗状況を期日ごとに色分けすることで、タスクの種類や優先度を一目で確認できるため、プロジェクトの全体像を把握しやすくなります。これにより、タスクの遅延を未然に防ぎ、効率的なプロジェクト進行が可能となります。

進捗がリアルタイムで共有できる

kintoneでは進捗状況をリアルタイムで共有することができます。クラウドベースのプラットフォームであるため、チームメンバーはいつでもどこでも最新の情報にアクセス可能です。これにより、コミュニケーションの円滑化や迅速な意思決定が促進され、プロジェクトの成功に寄与します。

アラート機能でタスク漏れを防げる

タスク漏れを防ぐためのアラート機能も、kintoneの強みです。タスクの期限が近づくと自動的に通知が送られるため、担当者は重要なタスクを見逃すことなく、計画通りにプロジェクトを進めることができます。

モバイル対応

kintoneはモバイル対応しているため、スマートフォンやタブレットからアクセスでき、外出先でもプロジェクトの管理が可能です。場所を問わず業務を遂行できる柔軟性は、現代のビジネス環境において非常に重要です。

上記のように、kintoneでガントチャートを作成することは、プロジェクト管理を効率化し、チームの生産性を向上させるための強力なツールとなります。プロジェクトの全体像を把握し、進捗をリアルタイムで共有し、タスク管理を徹底することで、より効果的なプロジェクト運営が可能となるでしょう。

まとめ

本コラムでは、kintoneでガントチャートを作成する方法やメリット、作成する際におすすめのプラグインをご紹介してきました。プラグインを活用することで、プロジェクトの進捗管理がより効率的かつ視覚的に行えるようになるガントチャートがkintoneで作成することがあります。
今回、ご紹介した内容をもとに、ぜひkintoneでのガントチャート活用を検討してみてはいかがでしょうか。

システムクレイスでは、「kintoneプラグイン・javascript開発サービス」をご提供しており、ガントチャートプラグインの導入もお手伝い可能です。30年にわたるシステム導入・運用実績と専門的な知識と技術をもとに、kintoneのAPI連携やjavascript、プラグイン開発を低コスト・短納期でご支援しお使いのkintoneをより使いやすくします。既にkintoneを活用しているが、もっと自社用にカスタマイズしたい、kintoneで機能拡張ができることを知っているが、どうやるか分からないなどお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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