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kintoneでプロジェクト管理を成功させるための効果的なアプローチ方法とは

はじめに:プロジェクト成功を阻む「情報のサイロ化」
プロジェクト管理の成否は、チームメンバー全員が同じ情報を見て、同じゴールに向かって進めるかにかかっています。しかし、多くのプロジェクトで以下のような「情報のサイロ化」が起こり、失敗のリスクを高めています。

1. ドキュメントの分散:計画書、議事録、デザインファイル、決定事項などが、メール、共有フォルダ、チャットツールなど、バラバラの場所に保管されている。
2. 進捗の不透明性:個々のタスクは管理されていても、プロジェクト全体のスケジュールと各タスクの繋がりが見えず、遅延の影響が予測できない。
3. コミュニケーションの断絶:プロジェクトに関する重要な議論がチャットや口頭で行われ、後から参加したメンバーが経緯を追えない。

kintoneを活用したプロジェクト管理は、この「情報のサイロ化」を解消し、プロジェクトに関わる全ての情報を「人」ではなく「案件」に紐づけて一元管理することで、チームの生産性を最大化します。

プロジェクト管理の基本構造:アプリの役割分担

kintoneでプロジェクト管理を成功させるには、一つのアプリですべてを管理しようとせず、役割ごとにアプリを分ける「アプローチ」が効果的です。

活用例:3つのアプリでプロジェクトを統括

アプリの名称 役割と管理する情報 連携のポイント
アプリ1:プロジェクトマスター 予算、目的、顧客情報、責任者、全体スケジュールといった、プロジェクトの基本情報を管理する。 アプリ2、3に「ルックアップ」でこのプロジェクト情報を紐づける。
アプリ2:タスク・進捗管理 WBS(作業分解構造)に基づいた個別タスクの担当者、期限、ステータス、工数実績を管理する。 アプリ1からプロジェクト名、予算などを自動取得。
アプリ3:ドキュメント・議事録 会議の議事録、重要決定事項、キックオフ資料といった関連ドキュメントと履歴を管理する。 アプリ1からプロジェクト名を自動取得し、どのプロジェクトの文書かを明確にする。

このアプローチにより、すべてのタスクやドキュメントが「プロジェクトマスター」という親情報に紐づき、必要な情報がどこにあるかを探す手間がなくなります。

成功の秘訣:「コミュニケーションの場」としての活用

kintoneは単なるデータベースではなく、コミュニケーションツールとしての側面がプロジェクト管理において非常に重要です。

ポイント:情報共有と意思決定のスピードアップ

1. レコード(タスク)中心の議論:議論をチャットやメールからkintoneのコメント機能に移行します。特定のタスクや議事録レコードに対して、関係者をメンション(@)して議論を行うことで、なぜその決定が下されたのかという経緯が情報に紐づいた状態で残ります。

2. スケジュールと期限の「見える化」:ガントチャート表示やカレンダー表示機能を活用し、タスクの期限、特にマイルストーンとなる重要な期限を全メンバーが視覚的に認識できるようにします。

3. リスク管理の仕組み化:プロジェクトのリスクや懸念事項を記録する専用のフィールドを設け、リスクが顕在化した場合の対応策を事前にアプリに記録しておきます。ステータスを「リスク発生」に変更した場合、自動で責任者に通知が飛ぶように設定し、対応の遅れを防ぎます。

経営層への迅速な「報告」を実現

プロジェクトの進捗は、経営層やステークホルダーへの報告にも不可欠です。

ダッシュボードの自動生成:kintoneのグラフ機能を使えば、複数のプロジェクトの「遅延しているタスク数」「消化された予算実績」「残タスクの担当者別内訳」などを自動で集計し、ダッシュボード化できます。

意思決定に必要な情報に集中:集計・グラフ化の作業が自動化されるため、プロジェクトマネージャーはデータ集計に時間を費やすことなく、「この遅延に対し、どう対応すべきか」という戦略的な提案に集中できます。

まとめ:kintoneは「プロジェクトの羅針盤」

kintoneを活用したプロジェクト管理は、情報を整理するだけでなく、「誰が、いつ、何を、なぜ」という経緯まで含めた全てのプロセスを透明化します。これにより、メンバーは迷うことなく、プロジェクトの成功という共通のゴールに向かって力を合わせることができます。

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