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kintoneを活用した文書管理のポイント

はじめに:文書管理の失敗が招く「探す時間」という損失
企業のあらゆる活動は「文書」によって記録され、支えられています。しかし、この文書管理が非効率になっていると、以下のような課題が発生し、企業の生産性に深刻な影響を与えます。

1. 文書を探す時間の浪費:必要な契約書やマニュアル、過去の議事録などがどこにあるかわからず、職員が「探す時間」に多くの工数を割いている。
2. 情報の鮮度と信頼性の欠如:最新版の文書がどれか不明確になり、誤った情報に基づいて業務を進めてしまう。
3. セキュリティとアクセス統制の難しさ:機密文書が不適切な場所に保存されたり、退職後もアクセス可能な状態になっていたりする。

kintoneは、文書をただ保存するだけでなく、「業務の流れ」と「アクセス権」に紐づけて管理することで、必要な文書を瞬時に見つけられる、セキュアで信頼性の高い文書管理基盤を提供します。

文書を「業務プロセス」と紐づけて格納する

文書管理専用のシステムと異なり、kintoneは「業務アプリの一部」として文書を管理できる点に大きな強みがあります。文書を業務のレコード(記録)に紐づけて格納することで、文書を探す手間を劇的に削減します。

活用例1:契約書管理とアクセス権設定

kintoneでの解決:「契約書管理アプリ」を作成します。文書(PDFファイルなど)をレコードに添付するだけでなく、そのレコード自体に「契約期間」「契約部門」「機密レベル」といった属性情報と、「誰が閲覧できるか」というアクセス権を設定します。

導入メリット:
検索性の向上: 「〇〇社の2025年の機密契約書」といった具体的な条件で検索するだけで、必要な文書を瞬時に見つけられます。
セキュリティの強化:契約担当者や法務部門など、特定のメンバーのみにアクセスを許可する設定を容易に行えるため、情報漏洩リスクを低減できます。

活用例2:最新版マニュアルの確実な共有

kintoneでの解決:「社内マニュアルアプリ」を作成し、文書をレコードに格納する際、必ず「最終更新日」と「バージョン」を登録します。

導入メリット:
鮮度と信頼性の確保:最新版以外の文書を非表示にしたり、「最新版マニュアル」というビューを設けることで、常に正しい情報にアクセスできる環境を整備します。
閲覧状況の確認:重要なマニュアルについて、誰が閲覧したか、また理解度テストの結果などをkintoneで管理することで、社員への浸透度を把握できます。

kintoneの強み:「コミュニケーション」と「承認フロー」の活用

文書管理は、ただファイルを保存するだけでなく、その文書に関する意思決定や承認の履歴を残すことも重要です。

ポイント:文書のライフサイクル管理

1. 文書作成・改訂の承認:重要な社内規定やマニュアルを作成・改訂する際、kintoneのプロセス管理機能(ワークフロー)を活用します。文書のドラフトをアプリに添付し、「担当者作成 → 部門長レビュー → 役員承認」といった承認フローをデジタルで回します。

2. コメントによるフィードバック:文書改訂の過程で、関係者からのフィードバックや修正指示を、アプリ内のコメント欄で行うことで、なぜその修正が必要だったかという経緯が文書情報に紐づいて残ります。

長期的な文書の保管と管理コストの最適化

kintoneはクラウドベースのため、物理的な保管場所が不要になります。また、不要になった文書の管理ルールも明確化できます。

電子帳簿保存法対応:請求書や領収書などの帳票類をkintoneで管理する際、必要な項目(タイムスタンプ相当の情報など)を記録するフィールドを設け、電子帳簿保存法に対応した運用設計が可能です。

文書のアーカイブ:契約期間が終了した文書などを「アーカイブ」ステータスに変更し、通常の検索対象から除外することで、システムの動作を軽快に保ち、必要な文書のみに集中できる環境を維持します。

まとめ:文書管理の非効率はkintoneで解決できる

文書管理のデジタル化は、単なるファイルのクラウド移行ではありません。それは、「必要な情報に、必要な人が、必要な時に、迅速かつセキュアにアクセスできる」環境を整備することです。

「膨大な紙の文書をどう電子化・移行すべきか」「部署ごとにバラバラなルールを統一できるか」といった、文書管理特有の複雑なお悩みも、kintoneの柔軟な設計力と外部連携のノウハウを持つ私たちシステムクレイスにお任せください。文書を探す時間をゼロにし、貴社のコア業務への集中を支援いたします。

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