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kintoneで実現する、ファイル管理の効率化のポイントを解説

はじめに:共有フォルダの限界:「ファイル迷子」と「最新版不明」問題
ファイル管理は、企業の知識資産の基盤です。しかし、多くの企業で使われている従来の共有フォルダやファイルサーバーによる管理では、以下の「3つの問題」がつきまといます。

1. ファイル迷子の発生:階層が複雑になりすぎ、どこに保存されているか分からず、「探す時間」が莫大にかかる。
2. 最新版が分からない:同名のファイルが複数のフォルダに存在し、どれが最新版か分からず、古い情報に基づいて業務を進めてしまう。
3. ファイルと業務の分離:ファイル自体には「誰がいつ作ったか」以外の属性情報(例:「契約期間」「案件名」「承認状況」)が付与されず、業務状況と紐づかない。

kintoneを活用したファイル管理は、ファイルを単なる「データ」として扱うのではなく、「業務情報の一部」として属性情報とセットで管理することで、これらの問題を根本的に解決します。

ファイルを「業務レコード」に紐づける発想

kintoneでファイル管理を効率化する最大のポイントは、ファイルを「フォルダ」ではなく「レコード(業務の記録)」に添付することです。

活用例1:案件に紐づく全てのファイルを一元管理

kintoneでの解決:「案件管理アプリ」のレコード内にある「添付ファイル」フィールドに、クライアント提出資料、設計図、見積書、画像などのファイルを添付します。

導入メリット:
探す時間をゼロに:必要なファイルを探す際、ファイルサーバーの階層を辿るのではなく、「案件名」や「クライアント名」でkintoneのレコードを検索するだけで、関連する全てのファイルがすぐに見つかります。
ファイルの属性情報化:ファイルは「案件名」「契約日」「担当者」「ステータス」といった、そのレコードが持つ業務上の属性情報とセットで管理されるため、単なるファイル名以上の意味を持つようになります。

検索性を極める「メタデータ」と「ビュー」の活用

kintoneの「検索性の高さ」は、ファイル管理の効率化に不可欠です。ファイルをアップロードする際、適切なメタデータ(属性情報)を付与することで、検索性が飛躍的に向上します。

ポイント:ファイルに意味を持たせる

1. 必須属性の付与:ファイルを添付する際、そのファイルが「最終版か否か」「機密レベル」「バージョン」といった重要な属性情報を入力必須とすることで、情報の信頼性を高めます。

2. ビューによる絞り込み:「最終版ファイル一覧」「契約期間が終了間近の契約書ファイル」など、特定の条件でファイルを絞り込んだ「ビュー」を事前に作成しておくことで、ワンクリックで必要なファイル群にアクセスできます。

3. 全文検索の活用:kintoneは添付ファイルの中身(PDFやOffice文書)も検索対象にできるため、ファイル名だけでなく、内容に含まれるキーワードからもファイルを見つけ出すことができます。

kintone連携による「セキュアな外部共有」

ファイル管理において、社外へのセキュアなファイル共有は重要な課題です。メール添付やパスワード付きzipファイル(PPAP)のリスクをkintoneで回避できます。

外部共有連携サービス:kintoneに登録したファイルを、セキュリティ性の高い外部共有サービスと連携させることで、アクセス期間やパスワード設定を管理しながら、安全にクライアントとファイルを共有できます。

まとめ:ファイル管理は「業務効率」に直結する

kintoneを活用したファイル管理は、「どこにファイルを置くか」という問題から、「そのファイルをどう業務に活かすか」という視点へと変化させます。ファイルを業務レコードに紐づけるという発想の転換が、「探す時間」という損失を「価値を生む時間」へと変えるのです。

「現在の共有フォルダが限界に達している」「ファイルのバージョン管理を徹底したい」といった課題は、kintoneの柔軟な設計力で解決できます。ファイル管理の効率化を通じて、貴社の業務生産性を向上させるための最適なアプリ設計は、私たちシステムクレイスにお任せください。

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