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製造業におけるkintoneの活用ポイントとは?
製造DXの第一ステップ

はじめに:製造業のDXを阻む「三つの断絶」
日本の製造業は、その高い技術力で世界をリードしてきました。しかし、デジタル化の遅れにより、以下の「三つの断絶」が深刻な課題となっています。

1. 情報システムの断絶:営業(SFA)、生産管理(ERP)、品質管理(Excel)など、部門・機能ごとにシステムが分断され、情報がリアルタイムで共有されない。
2. 現場との断絶:高額な基幹システムが現場の作業者に使いこなされず、現場では紙の指示書や手書きの報告書が使われ続けている。
3. ノウハウの断絶:ベテラン技術者の持つ熟練の知識やノウハウがマニュアル化されず、属人化し、若手への技術継承が進まない。

製造業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の第一ステップは、これらの断絶を解消し、「現場の情報を吸い上げ、全社で共有できる仕組み」を構築することです。kintoneは、その柔軟性と現場での使いやすさから、このDXの基盤として最適なツールです。

現場の情報を「リアルタイム」で収集・共有する

製造DXの出発点は、現場で何が起こっているかをリアルタイムで「見える化」することです。kintoneは、現場作業員の負担を最小限に抑えつつ、必要な情報を収集します。

活用例1:作業指示・実績のデジタル化とモバイル化

kintoneでの解決:
製造指示アプリ:生産管理部門が作成した指示書をkintoneにアップロード(またはAPI連携で登録)し、現場のタブレット端末で閲覧できるようにします。
作業実績入力アプリ:作業員は、作業の開始・完了時刻や実績数を、タブレットから簡単なタップ操作で入力します。

導入メリット:
指示の正確性向上:最新の指示書が必ず現場に届くため、古い情報での作業を防げます。
実績収集の自動化:手書きの転記作業が不要になり、実績データがリアルタイムで生産管理部門や経営層に共有されます。

品質管理と製造ノウハウを「全社資産」にする

品質の安定は、製造業の生命線です。kintoneは、品質に関する情報を一元管理し、再発防止と技術継承を支援します。

ポイント:不良・不具合情報の活用

1. 不良・不具合報告の一元化:「品質管理アプリ」を作成し、現場で発生した不良や不具合の情報を、写真付きでその場で登録させます。原因、対応策、再発防止策までをレコードに記録し、関係部署(設計、製造、営業)へ自動通知します。

2. 過去事例の検索と活用:蓄積された不良データを「製品名」「発生工程」「原因」といった属性情報で検索できるようにすることで、類似の不具合発生時に、過去の対応策を瞬時に参照できます。これにより、技術者の判断ミスを防ぎ、対応のスピードと質を向上させます。

3. 標準作業手順書(SOP)の管理:ベテランの作業手順を動画や写真付きでkintoneに登録し、最新版が常に現場で閲覧できる仕組みを構築することで、技術ノウハウの属人化を防ぎます。

「攻め」の製造業を実現する情報連携

kintoneは、製造現場だけでなく、営業部門や設計部門との情報連携ハブとしても機能します。

営業と製造の連携:営業部門が入力した「顧客からの特殊要望」や「納期変更情報」を、製造部門のアプリにリアルタイムで連携することで、情報伝達の遅れによる納期遅延や仕様ミスを防ぎます。

設計変更管理:設計変更の依頼、承認、変更完了の情報をkintoneでワークフロー化し、設計部門と製造現場がスムーズに連携できる仕組みを構築します。

まとめ:製造業のDXは「現場の課題解決」から

製造業におけるkintoneの活用は、高額なERPを導入する前の「情報共有」と「現場の効率化」という、最も重要で効果が出やすい領域からDXを始めるための最適なソリューションです。

「まずは紙の作業指示書をなくしたい」「品質情報を部門横断で共有したい」といった具体的な課題は、私たちシステムクレイスの製造業向けノウハウで解決できます。

現場の力を最大化し、競争力を高める製造DXの第一歩を、kintoneで踏み出しましょう。

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