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kintoneで始める「建設業向け」の活用術:現場の無駄を削減

はじめに:建設業が抱える「移動」と「紙」の課題
建設業界は、プロジェクトごとに現場が変わり、多数の協力会社と連携する必要がある、非常に特殊な環境です。この特性ゆえに、以下のような非効率な業務が多く、現場の生産性を大きく低下させています。

1. 現場と本社の情報断絶:現場で発生した情報(進捗、写真、安全報告)が、本社に戻ってから紙やExcelで入力・集計され、リアルタイムでの意思決定が不可能になる。
2. 煩雑な写真・台帳管理:現場写真の整理、安全書類の作成、日報の管理など、「記録のための事務作業」に多大な時間を費やしている。
3. コミュニケーションの非効率:協力会社や関係者との連絡が電話やFAXに依存し、言った・言わないのトラブルや情報伝達の遅延が発生する。

kintoneは、「現場で完結するデジタル化」と「協力会社とのセキュアな情報共有」を実現することで、この建設業特有の「無駄」を削減し、生産性を飛躍的に向上させます。

現場から情報を「直接入力」し、移動時間を削減

建設業の無駄の大きな要因は、現場での作業を終えてから事務所に戻って事務処理を行う「移動と二重入力」です。kintoneは、スマートフォンやタブレットからのモバイルアクセスでこの無駄を解消します。

活用例1:現場日報と進捗管理のモバイル化

kintoneでの解決:
現場日報アプリ:現場監督や作業員が、スマートフォンからその日の作業内容、出面(作業人数)、使用した重機、特記事項を直接入力します。
進捗・出来高管理アプリ:現場で作業完了時にステータスを更新するだけで、本社や顧客への「進捗報告資料」が自動で作成されます。

導入メリット:
移動時間と残業の削減:事務所に戻る必要がなくなり、現場から直帰が可能に。日報作成にかかる時間を大幅に短縮できます。
リアルタイムな進捗把握:本社にいながら、全ての現場の最新状況をリアルタイムで把握でき、問題発生時の早期対応が可能になります。

膨大な「写真」と「安全書類」を効率的に管理

現場写真や安全書類は、法令遵守と品質担保のために必須ですが、その管理作業は非常に煩雑です。

ポイント:情報と写真の紐づけ

1. 工事写真管理の効率化:「工事写真アプリ」を作成し、写真撮影時に「撮影場所」「工種」「日付」といった属性情報をその場で入力させます。写真はレコードに添付され、ファイル名やフォルダ分けの手間をかけずに、後から必要な写真だけを瞬時に検索・抽出できます。

2. 安全書類・図面管理:最新の図面や安全衛生法関連の書類をkintoneで管理し、現場の作業員が必要な時にタブレットからすぐに閲覧できるようにします。

3. ヒヤリハット報告:「安全報告アプリ」を構築し、現場でヒヤリハットが発生した際、状況を写真付きで即座に報告させます。この情報が全現場で共有されることで、事故の再発防止に役立てられます。

協力会社との「情報共有」をセキュアに実現

建設業は、多くの協力会社との連携が不可欠です。kintoneの「ゲストスペース」機能を使えば、セキュアな環境で情報共有が可能です。

ゲストスペースの活用:協力会社を招待し、そのプロジェクト専用の「ゲストスペース」を作成します。図面の最新版、当日の作業指示、納品物の検収状況など、外部に共有が必要な情報だけを限定的に公開できます。

メリット:
コミュニケーションの円滑化:メールや電話ではなく、kintone上で情報共有と質疑応答を行うため、履歴が残り、言った・言わないのトラブルを防ぎます。
セキュリティの担保:共有する情報を厳格にコントロールできるため、情報漏洩リスクを抑えられます。

まとめ:kintoneは現場の「働き方改革」を支える

kintoneは、建設業の現場が抱える「紙の非効率」「移動の無駄」「情報共有の遅れ」といった根深い課題を解決し、「現場の働き方改革」を強力に推進します。

「複雑な安全書類のフォーマットをデジタル化したい」「協力会社との連携をもっとスムーズにしたい」といったご要望は、建設業での豊富な導入実績を持つ私たちシステムクレイスにご相談ください。現場の生産性を高めるkintone活用術をご提供いたします。

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