コラムCOLUMN

kintoneでアプリを開発する方法は? アプリ開発のポイントも解説!

kintoneは、自ら業務に役立つアプリを作成できる便利なツールです。そんなkintoneでは、標準機能以外のアプリを開発することもできます。今回はkintoneアプリ開発の方法や開発のポイントをご紹介します。

※本記事では、kintoneにおける標準機能内でのアプリ作成を「アプリ作成」、標準機能外でのカスタマイズを「アプリ開発」と呼んでいます。

kintoneのアプリ開発とは?

kintoneとは、サイボウズ株式会社が提供するプログラミングなしで、誰もが手軽に業務アプリを開発できるクラウド型のプラットフォームです。エンジニアの支援なしにシステム開発が手軽にできることから多くの企業に導入・活用されています。

kintoneでは「アプリ」と呼ばれるシステムを作成することができます。

kintoneのアプリとは?

kintone内では、標準として業務システムを備えており、必要なものを追加して使うことができます。この業務システムのことをkintoneでは「アプリ」と呼んでいます。

サンプルアプリとは?

kintoneには、すでに「サンプルアプリ」としてすでに完成されたアプリが用意されているため、必要事項を設定するだけですぐにアプリを使うことができます。また、必要に応じて機能を手軽に追加できるのも、柔軟性の高いkintoneならではの特徴です。

サンプルアプリには、例えば、日報アプリ、案件管理アプリ、問い合わせアプリ、交通費申請アプリなどがあり、これらをプログラミングなしでもドラッグアンドドロップで手軽に必要な機能を実装することができます。

アプリは一から作成できる

kintoneでは、アプリを一から作成することも可能です。

「はじめから作成」「Excelを読み込んで作成」「CSVを読み込んで作成」「テンプレートファイルを読み込んで作成」の4種類の作成方法が用意されており、最適な方法で作成できます。

また、自社がすでに作成しているアプリがあれば、それを再利用して作成を進めることもできます。

高度なアプリを開発することも可能

kintoneでは、標準機能では実装がむずかしい機能があるなどの場合、自らプログラミングや外部システム連携などを通じて新たにアプリを開発することができます。

例えば、JavaScriptカスタマイズによるkintoneアプリ開発や、APIによる基幹システムとの連携などさまざまなことが可能です。

【関連リンク】
kintone(キントーン)とは?特徴やメリットを解説!
kintoneでできることとは?機能や特徴を紹介

kintoneアプリの作成&開発方法

kintoneでアプリを作成したり、カスタマイズによって開発したりするには、さまざまなアプローチ方法があります。主な方法をご紹介します。

1.はじめから作成

kintoneアプリストアの画面に移動し「はじめから作成」を選ぶことで、新たにアプリを作成することができます。フォーム設定画面に移り、ラベルや日付、文字列、チェックボックス、ラジオボタンなどのフォームのパーツを選択し、ドラッグアンドドロップすることで、自由に作っていくことができます。配置後は、横幅や縦幅を広げることができるので、入力内容によって臨機応変に作成できます。フォームを保存すればアプリが完成し、公開することでチームメンバーに利用してもらうことができます。

2.Excelを読み込んで作成

Excelファイルを読み込むことでExcel内のデータを取り込みながら、アプリを作成する方法です。kintoneアプリストアの画面に移動し「Excelを読み込んで作成」をクリックします。画面の案内に従って、Excelデータを整形します。
アップロード後、kintoneに読み込む範囲を指定するなどすれば、データがkintoneアプリ上に反映された形になります。

3.CSVを読み込んで作成

CSVファイルを読み込むことで、アプリを作成する方法です。kintoneアプリストアの画面に移動し「CSVを読み込んで作成」を選択肢、Excelファイル同様に整形した後、アップロードします。問題なく行えれば、データがkintoneアプリ上に反映された形になります。

4.テンプレートファイルを読み込んで作成

kintoneから書き出した、アプリのテンプレートファイルを読み込むことでアプリを作成する方法です。kintoneアプリストアの画面に移動し「テンプレートファイルを読み込んで作成」をクリックすることで作成を進められます。テンプレートファイルを読み込んだ後は、通常通りアプリ作成が可能になります。

5.JavaScriptやCSSを使用したカスタマイズ

プログラミング言語のJavaScriptやCSSを使用して、アプリのフィールドの編集可否の切り替えやフィールドの入力規則や条件書式の設定などのさまざまな機能をカスタマイズすることができます。

あらかじめ、JavaScriptやCCSを用いて作成しておいたカスタマイズファイルをアプリに適用できます。カスタマイズファイルは、レコードの一覧画面や登録画面、編集画面、詳細画面、印刷用画面、レコードを集計した表やグラフ、動作テスト環境のこれらの画面(PCのみ)に反映できます。

kintoneシステム管理画面を開き、「JavaScript / CSSでカスタマイズ」をクリックします。カスタマイズの適用範囲は、すべてのユーザー、kintoneのシステム管理者だけ、適用しないという3通りから選べます。

URL指定かアップロードして追加を選んで取り込むファイルを選択してクリックすれば、アップロード後にアプリに反映されます。

6.APIによる基幹システム連携

基幹システムとkintoneをAPIで連携させることで、新たなアプリ開発が可能になります。例えば、kintone上でデータを入力することで、データをリアルタイムで基幹システムに反映できるようにします。

kintoneのアプリ開発のポイント

kintoneのアプリ開発のポイントとして、次のことが挙げられます。

自社で簡易的なものを作成・開発する場合は使いながら改善していく

簡易的なアプリを自社で開発する場合には、作成・開発するのにじっくり時間をかけるというよりは、まずは基本的な機能を実装し、使い始めるのをおすすめします。そのほうが、使いながら本当に必要な機能が見えてきますし、使い勝手も随時改善していくことができます。kintoneの「すぐにアプリ作成ができる」というメリットを生かしながら進めていきましょう。

標準機能では不足する場合はプラグインや外部サービス連携を利用する

kintoneのアプリ作成機能に標準で備わるものでは、機能が不足する場合、プラグインを利用して必要な機能を足したり、外部サービスを連携させることによって多機能を搭載したアプリを開発することも可能です。まずは課題を洗い出し、実現したいことを明確にしたうえで、どのような手段であれば実現可能かを確認しましょう。

自社開発と委託開発を見極める

自社で開発するのか、それとも外部の開発事業者に委託して開発するのかの見極めも重要です。なぜなら、すべてのアプリ開発が自社で行えるとは限らないからです。

kintoneではデータベース型のアプリ開発は困難ですし、複雑な機能を実装したアプリを構築するのもむずかしいところがあります。このような場合は、基幹システムなどとの連携を検討する必要があります。

自社で行うのがむずかしい場合は専門業者に基幹業務システムとの連携をはじめとしたカスタマイズを行ってもらうことをおすすめします。その見極めが分からない場合には、kintoneのカスタマイズの実績のある専門業者に一度相談してみるのも良いでしょう。

【関連リンク】
kintoneでできることとできないこと、導入前に知っておきたいポイントを解説!

まとめ

kintoneのアプリ作成・開発の概要をご紹介しました。kintoneでは手軽にアプリ開発を行うことが可能ですが、自ら開発し、kintoneの利用の範囲を広げていくことができます。

システムクレイスでは、豊富な開発実績と知見をもとに、kintoneアプリ開発・カスタマイズのサービスをご提供しております。UI(ユーザーインターフェース)のカスタマイズから、API連携によるデータ処理の自動化、外部サービスとの連携による機能拡充までさまざまなアプローチによるkintoneアプリ開発が可能です。

お困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

kintoneアプリ開発・カスタマイズ

お問い合わせ

kintoneアプリの開発・カスタマイズに関するご相談・ご質問などお気軽にお問い合わせください