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kintoneの容量追加オプションでデータ管理を万全に

kintoneは、企業の成長に合わせて業務を効率化できる強力なツールです。しかし、業務拡大とともにデータ量が増え、標準で提供されているディスク容量が足りなくなる場合もあります。そんな時に役立つのがkintoneの容量追加オプションです。本記事では、データ量が増加しても安心してkintoneを利用できる容量追加方法と、容量管理のベストプラクティスについて詳しく解説します。

データ量が増えても安心な容量追加方法

kintoneでは、標準ディスク容量として「契約ユーザー数 × 5GB」が割り当てられています。業務の発展に伴い、例えば大量のドキュメントやファイルを扱う場合、この容量では足りなくなることがあるでしょう。しかし、kintoneには「ディスク増設オプション」が用意されており、必要に応じて追加の容量を購入できます。

この追加ディスクは即座に反映され、管理画面から使用可能な容量を簡単に確認することが可能です。ディスク容量の確認方法としては、cybozu.com共通管理の「契約状況」画面を通じて確認できます。そこでは、ドメイン全体の使用状況が一目で分かり、逼迫した容量に対して迅速に対応できるようになります。特に便利な点は、ディスク容量が上限に近づいた際に事前通知が送られる機能があることです。この通知により、突然の容量不足による業務の停止を防ぐことができます。

契約開始後だけでなく、試用期間中にも「サービス数 × 10GB」という比較的大容量のディスクが提供されるため、新しいサービスやプロジェクトを始める際にも十分な余裕があります。試用期間終了後も、業務に必要な追加容量が迅速に反映されるため、データ管理に困ることはありません。

容量管理のベストプラクティス

容量の追加を検討する前に、まずは現在のディスク使用状況を正確に把握することが重要です。kintoneには、データが保存される複数の領域(添付ファイル領域、監査ログ保存領域、データベース領域)があり、それぞれの領域でどれだけの容量が使用されているかを定期的に確認する必要があります。容量の使用状況を確認し、不要なデータを削除することで、最適なディスク管理が可能になります。

特に、データが増え続ける中で有効なのが定期的なデータ整理の習慣です。運用ルールを設け、古いデータや使われていないファイルを定期的に削除し、バックアップを取得したうえでアーカイブする仕組みを導入することが推奨されます。これにより、重要なデータは安全に保存しつつも、不要なディスク消費を最小限に抑えることができます。

また、削除するデータの選別に際しては、ファイルサイズが大きいものや、長期間アクセスされていないデータに優先順位をつけることが役立ちます。こうしたデータ整理により、容量の最適化が進み、追加のディスク容量を購入する前に、不要なコストを削減できます。

コスト対策と容量追加時の注意点

容量追加は非常に便利ですが、追加したディスク容量には当然コストが伴います。コスト対策としては、まずデータの整理・精査を行い、最低限必要な容量を維持することで無駄なコストを抑えることが重要です。また、容量追加の計画的な導入を心がけ、急なデータ増加や予想外の容量超過を未然に防ぐための対策を講じることが必要です。

万が一、ディスク使用量が契約容量を超えた場合、サービスが停止したり、一部機能に制限がかかるリスクがあります。そのため、企業がどのくらいのデータ量を扱うのか、将来的な成長を見越して容量プランを検討することが大切です。

また、容量追加の際には、自社のニーズに合ったプラン選定が重要です。単純にユーザー数に基づいた容量拡大だけでなく、利用する業務システムやデータの種類、頻度、成長予測に応じて適切な容量を設定することで、無駄なコストを抑えながらも円滑な業務運営を実現することができます。

容量管理のための追加のヒント

1.ディスク使用量の確認


使用量は、cybozu.com共通管理の管理者権限を持っている人だけが確認可能です。共通管理画面を開き、上限の項目をチェックすると、利用環境全体のディスク容量が分かります。また、現在の使用量については、契約状況から確認できます。ただし、これはリアルタイムで反映されるわけではありません。あくまでも目安であることをおさえておきましょう。

2.バックアップと復元

定期的なバックアップも容量管理の一環として重要です。バックアップは、単にデータの消失リスクを回避するだけでなく、古いデータを安全に削除し、新しいデータを効率的に扱うためにも役立ちます。自社の重要なデータはクラウドや外部ストレージに保存し、kintone内の容量を最適化しておくことで、無駄なディスク消費を防ぎます。

3.運用の見直しと教育


社内でのデータ管理に対する意識を高め、適切な運用ルールを設けることも容量管理に貢献します。たとえば、不要な添付ファイルのアップロードを制限するルールや、古いレコードの自動削除ポリシーを策定することで、データ増加を抑制できます。定期的な社内教育も、効率的なデータ管理の一助となります。

まとめ

以上のように、kintoneの容量追加オプションを活用すれば、データ量が急増した場合でも適切に対処し、スムーズな業務遂行をサポートできます。容量管理は単にディスクを増設するだけではなく、日々のデータ整理や運用ルールの徹底が不可欠です。これらのベストプラクティスを導入し、kintoneでの効率的なデータ運用とコスト管理を心がけましょう。

(詳細は公式ヘルプページを参考にしてください:kintoneディスク容量の確認方法

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